ブックフェア - ラ・ロシュ=シュル=フォロン 2017

ブックフェア - ラ・ロシュ=シュル=フォロン 2017

ブックフェア : ワークショップ・サイン会 | 2017年4月 | ラ・ロシュ=シュル=フォロン (フランス・オート=サヴォワ)

Salon et ateliers à la Roche sur Foron 2017 Salon et ateliers à la Roche sur Foron 2017

サイト:ブックフェア - ラ・ロシュ=シュル=フォロン

map La Roche sur Foron

2017年4月、フランス南東部でスイスとの国境近く、アルプス山麓の町ラ・ロシュ=シュル=フォロン La Roche sur Foronで開催された児童書フェアに参加しました。 スイスのジュネーブから南東に14キロ。ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランにも近い、総人口1万1千人の町です。 壮大な山々、町のあちこちに点在する中世の城や大きな岩(町の名前「ロシュ(岩)」はここに由来)などが見どころです。

そんな静かな山間で開かれるイベントとは思えないほど、ブックフェアは盛大に開催されました。 今年で11回目を迎えたこのフェアは、町に1軒のみの書店「Histoires sans fin (終わりのない物語)」の女性店長ダニエルが中心となって、 地域の公立図書館、役所、学術調査官、教育委員会などと協力し合いながら運営を続けてきました。 今回招待されたのは、幼児向け絵本作家のパトリックと私、小学生向け絵本や読み物を書くオリヴィエ、 そしてティーンエイジャー向けの小説家ジャン=クリストフの4人。 フェアのテーマ「Qui? Quoi? Où? Menons l'enquête! 誰?何?どこ?調べてみよう!」にピッタリの本を出しているということで、 ダニエルたち幹部メンバーが選んでくれたのだそうです。 こちらが子どもたちと先生が合同で作ったという、フェアのポスター。探偵グッズもそろえ、デザイナー顔負けのこだわりっぷりです。

Salon et ateliers à la Roche sur Foron 2017

私たち作家4人は水曜の夜に現地入り。 木曜と金曜は、この地域の学校の子供たちに向けて4人それぞれが自著にちなんだワークショップや討論会などのアクティビティをおこないました。 私は幼稚園児向けに、絵本『おとしものあずかりしょ』にちなんだ「どうぶつのおとしものを見つけよう!」ぬり絵カードづくりを開催しました。

通常ブックフェア主催のアクティビティは、作家が現地の幼稚園や小学校の教室をおとずれておこわれますが、 このフェアでは町の自然公園内に建つ図書館に作家が待機、子供たちが先生に連れられて遠足がてら通ってくるというシステムでした。 が、私はなんと図書館のお隣に建つ中世の城をワークショップ会場として使わせてもらいました(お姫さまの仮装でもすればよかった〜)! 2日間で幼稚園7クラス、そして土曜朝に図書館で一般向け1回の合計8回、約220人の子供たちと一緒にカードを作りました。

ラ・ロシュ=シュル=フォロンの児童書フェアは、フェア主催者と学校の連携が素晴らしくて驚きました。 ワークショップに参加したすべての幼稚園の子供たちがすでに私の絵本を丸暗記するほど読んでくれていたり、 ある幼稚園はみんなで絵本の続きを考えて冊子にしてプレゼントしてくれたり。

Salon et ateliers à la Roche sur Foron 2017

また、公園内に特設されたテント内に子供たちが先生と一緒に作ったゲームがたくさん置いてあり、 来場者が自由に遊べるようになっていたのですが、 すべて私たち招待作家の本からインスピレーションを受けて考案されたものばかり! すごろくや神経衰弱、カードゲームなど、どれも実際に遊べて、中にはこのまま本とセットで販売したくなるほどの力作も。 長い時間をかけて準備をしてくれたのがわかり、作家一同とても感激しました。

そしてワークショップを終えたクラスの子供たちは、この手作りゲームで遊んだり、公園を駆け回ったり、芝生の上でお弁当を食べたり。 私も空き時間に日光浴しました。

そしてブックフェアといえば、サイン会。3日目の夕方に、ダニエルの書店「Histoires sans fin」で4人揃ってサイン会を開いてもらいました。

また、毎度の食事もブックフェアの楽しみの1つです。 特にラクレット(溶かしたチーズをナイフで削いでジャガイモや肉などに絡めるアルプスの伝統料理)を本場で味わえたのは感慨深かったです。 作家同士やフェア関係者のみなさんとのおしゃべりも楽しく、大笑いしっぱなしでした。

3泊4日の滞在が終わってみれば、深く心に残るブックフェアとなりました。 壮大なアルプスの麓でお天気にも恵まれたことに加えて、やはりフェア自体が素晴らしかったこと。 日頃からフェア関係者同士のコミュニケーションがしっかりと取れていて、強い信頼関係が築かれていることがうかがえました。 その熱意が子供たちにも伝わるのでしょう、生き生きとアクティビティに参加している彼らの姿に、私たち作家もすがすがしい気分になりました。 またいつか春のアルプスからお声がかかることを願って!

Salon et ateliers à la Roche sur Foron 2017